□ SOMETHING CAFE □
■ SOMETHING CAFE ■

 
 

 夜も更けた。胃に優しい物が良いだろうと、長沢がカフェ・ラテを入れた。大き目のカップになみなみとついで注いでテーブルに置く。
 冬馬はそれを受け取って椅子に座りなおした。木製の椅子に腰を落ち着け、同じ高さの椅子に足を置く。すっかり興奮も冷め、足先の傷が疼いて来た所為で、高さが同じ方が楽だったのだ。今度は長沢の方が机に腰掛ける。冬馬から一つ離れた机に、冬馬の方へ顔を向けて座る。先程までの渋面はそこには無かった。
 「多少、無礼な言い方になるが勘弁してくれよ。不満があったら言ってくれれば良いし、言いたくなかったり聞かれたくなかったりする事は、言ってくれれば……可能な限り希望にお答えする。さてと、まず。
 驚いたよ。冬馬、お前は凄く頭が良いんだな。ゲリラなんて何ぼの物だと思ったが、どっこい。お前さんは利口だ。利口で狡賢くて、でも少し若い。
 冬馬、お前はお母さんの事を"madre"と呼んだ。それはつまり、"お母さん"という意味だよな。俺はスペイン語は全く知らないが、それでも凄く暖かくて良い響きだと思う。今までずっと続いて来たお前の生活や想いが良く分かる。でもお前はさ。
 "お父さん"と呼ぶんだよな。父親の事は。それはお前の4歳の時の呼び名だろ。或いはずっと飛んで、……今の」
 ぴり。冬馬は耳許で空気が音をたてたと思った。
 長沢の目論見が伝わる。この男は、冬馬の事を知りたいと言いながら、全ての情報を要求したのだ。
 お前の事が全て知りたい。お前の後ろに居るそいつの事も、上に居るそいつの事も、全て知りたい。
 警報が鳴り響く。目の前の穏やかな表情の男は危険だと、本能が叫ぶ。目の前の男は優しい言葉で、冬馬の頭の中に押し入ろうとしているのだ。冬馬が知らせたくない、他人が知ってはならない裏側まで。
 身体は正直に警報に引き締まる。しかし、頭のどこかがまだ笑っていた。
 ちっぽけな日本のCAFEの店主に何が分かる。セルバに入った事もない、銃の一つも使った事のない弱々しい男に。出来るのは劣情を掻き立て、心を奪う位のものだ。敵ではない。
 「20年前の一連の事件は本当に気の毒だと思うし、怒りも感じる。お母さんが殺されて、一人彷徨ったお前の事を考えると、…言葉が見つからない。
 ただ、91年のJICAの研究者三人がセンデロに殺されたニュースは入って来たのに、お前のニュースは俺は一切覚えていない。20年前といえば、仕事柄、俺が一番ニュースを読み込んでいた時期だ。世界情勢にも触れていたから、そんなニュースが有ればカケラでも覚えている筈なんだ。それは間違いない。
 となれば、多分、俺の記憶力が悪いんじゃなく、そのニュースは初めから日本に入って来なかったんだ。事件が嘘だと言うんじゃない。事件はあった。でも日本には入らなかった。何故だ。日本人がゲリラに殺されたなんてのは大ニュースだ。しかも、子供が行方不明になっているんだ。JICAの時より大きく扱われて良い筈だ。いや、扱われるべきだ。では何故。
 理由はたった一つだ。情報を握りつぶした人間が居るんだよ」
 息を呑む。冬馬は考えた事もなかった。
 ちっぽけな、たった二人の日本人が世界の片隅で殺された事実が、日本にとってどれ程の価値を持つ情報となるのか。どう扱われ、知らしめられるのか、そんな事は考えたこともなかった。自分の母の死と、それをめぐる冬馬も知らない日本での画策が、ちっぽけなCAFEの店主の手で解かれていく。
 「なぁ冬馬。これは並大抵の事じゃない。情報を握り潰すには幾つかの理由と方法があるが、逆に言えば幾つかしかないんだよ。
 まず一。相手国に対する配慮。
 これは中国に対する日本の報道規制と同じだ。近隣諸国条項だの日中記者交換協定と言うのがあって、相手国に不利な事は報道しない事になってる。でもこれはペルーに関しては当てはまらない。
 二。スポンサーの意向。
 日本だと最大はトヨタだな。トヨタ社員の不祥事は全くメディアに上らなかったりするあれだ。ペルーに関してもこれは例外じゃない。ペルーでの日本企業トップ3は松下、トヨタ、三井だから、強ちとっぴな話じゃない。
 でも、犯人がセンデロと分かっているなら、これも根拠が弱い。いくらセンデロが毛沢東共産の一派だとしても中国の市場と直に繋がる訳じゃない。社員の家族が殺されて黙っているのは利点が無い。むしろテロを許さないと言う企業イメージを作る方が宣伝効果があるだろう。だからこれも理由として適当じゃない。
 三。政治的配慮。俺はこれだと思う」
 カフェラテを流し込む。味は分からなかった。
 「俺はさっき、お前に聞いたな。何故日本に来た。お前は答えた。"ビジネス"。
 今の話でお前がついた、唯一の嘘だ」
 穏やかな表情は変わらない。口調は至って静かで、相手を責める物でもない。だが、冬馬の中に込み上げる物は、慕情や劣情以外の何かだった。フィールドの隅に、否応無く追い込まれて行く。無い筈の壁に背中が当たる気さえした。
 「嘘だけじゃない。お前さん、器用にたった一つの事柄だけを省いて話した。登場人物の多くにお前は名をつけて語ったのに、一人だけ全く触れられていない人物が居るんだ。
 お前は、MRTA崩壊後、日本大使館に行ったと言った。懸命だと思うよ。そのリングが身分証になった。素晴らしい幸運で、お前のお母さんの機転に俺でさえ感謝したい気分だ。書かれている名が身分を証明したんだよな。母さんとお前の。お前さんが意識的にネグったのはここだ。
 どういう事情で作られたリングにせよ、子供の名があって母親の名しかないリングがあるか。しかも話の流れでは、そのリングはお前さんの父親が贈った物だ。自分の名を書かずに渡し、それが後々身分証になったと言うのか?」
 「俺が嘘をついたというのか」
 冬馬の言葉に、長沢が止まる。
 「リングには俺と母親の名が書かれているだけだ。何なら見て見るが良い」
 冬馬を見つめて、溜息混じりに首を振る。その動作が何故か胃に響いた。口の中が苦くなる。
 「消したんだろ? 消した名はもう見られない」
 心臓が喘いだ。その通りだった。日本に帰りついた7年前、その人の目の前で名前を削り取ったのだ。今はもう跡形も無い。
 沈んだような穏やかな瞳に吸い込まれる。カフェラテの入っていた器を握る指に、白く骨が浮く。鼓動のリズムが上がるのが分かる。踏み込まれる。俺の頭の中に。
 「纏めよう。
 お前さんは子供の頃、お母さんと暮らしていた。お母さんはいわゆる…愛人で、お父さんは通っていた。だからペルーにも後から来た。
 ペルーでセンデロの被害に遭い、お母さんは亡くなり、お前は逃げた。恐らくお父さんはセンデロと交渉したが徒労に終わり、報道はされなかった。
 お前は生き延びてMRTAになり、MRTA壊滅後日本に来た。恐らく、ここにもお父さんの助力が有った」
 「勝手に……!」
 言葉が詰まる。喉が渇いて単語が上手く吐き出せなかった。
 「決め付けるな。それは皆お前の想像だ」
 「そうかなぁ。じゃあ、説明してくれ。俺を納得させてくれ。どういう行程を踏んでお前さんの素性は割れたんだろう。日本人だと名乗るゲリラの言う事を、日本大使館は素直に信じたかな?MRTAとして活動していたのに、DINCOTE(ペルー国家警察テロ対策局)の手はお前に迫らなかったのは何故だろう。二年、コロンビアに居たと言ったよな。認証から三年とも言った。つまり、最大限期間を見ても、一年足らずでお前さんはペルーを出てる。フジモリ政権のペルーからな。
 袖の下一つで終身刑が釈放になるお国柄の土地に、四歳の子供が母親と二人で入った。パスポートはない。子供の事だから、行方不明になった年代もはっきりとは分からない。けれどほぼ十年後、少年は無傷でペルーを出た。ニュースにもならずにコロンビアに逃げ延び、そこで暮らした。本当は認証の期間はどれくらいだった?
 珈琲ベルトって知っているか冬馬。赤道をはさんだ北緯南緯25度のラインを言うんだ。その中で珈琲は育ち、輸出される。ペルー、ブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコ、ケニア、タンザニア。ぎりぎりかすって、ラオス、カンボジア。覚えが有るだろ、コカインベルトも大体同じだ。
 政府が潰した得意先は、幾らでも安全な隠れ蓑として使える。麻薬を撲滅したペルーには無い筈の、地下組織とのラインを使って、人も物も容易く出し入れ出来る。そう、きっと偶然だ。偶然、お前さんはコカインと同じルートで日本に来たんだ。
 さっきの仮定に戻ろう。ニュース価値の非常に高い事件を握り潰した理由は"政治的配慮"だ。
 被害者は、父の名前を消されたリングで身分証明を果たせた子供で、日本人。元ペルーのゲリラ。MRTA。コカインルートを利用して何者かの案内を受けて日本に帰ってきた。これはどう取るべきだろう。闇の勢力が官吏を出し抜いて彼を入れたと見るべきか。或いはこうも考えられる。彼らが、特定の政治勢力の下請けだと言う事。それは恐らく強大な地盤を持つ古参だ。だから彼は日本にすんなり戻って来た。
 ビジネス、と言う名目でね」
 長沢から目が放せなかった。この男を敵だと思った事など無かったのに。否。敵だと思わねばならぬ程の器の持ち主だと思った事など無かったのに。ちっぽけなCAFEの店主など、うらぶれた日本人など、取るに足らない存在だと、軽く見ていた自分自身を思い知る。
 「俺が知る限り、殺されたのは民衆等議員と経済連合副理事だ。この二人が死んで、利益を得る者は誰だろう。多すぎて全く絞れないので、罠にはまる事を前提に、シンプルに考える事にしたよ。所詮は情報不足で、辿る道が限られている。だからこれは俺の妄想だ」
 軽く見ていた。たったこれだけの情報で、ここまで入り込まれるとは思わなかった。目の前の男は妄想だと言いながら、レッドゾーンに踏み入ってくる。
 「毛沢東的極左センデロとの交渉に失敗したが、ペルー政府をまがりなりにも多少は動かせる。素直に考えてこれは外務省だね。日本大使公邸占拠事件の時、散々痴態を曝した外務省だからこそ、官僚との繋がりが深まった。つまり。元自明党の成蹊会議員富士野忠明が邪魔で、経済総合連体の副理事も邪魔だと考える人材が、その指輪に居た人間だ」
 踏み入るな。
 「誰だろう。お前さんの"ビジネス"の元凶」
 それ以上、踏み入るな。
 「例えば」
 ……!
 「自明党の岐……」
 言うな。
 

 一瞬だった。
 足を負傷していた筈の身体が音も無く立ち上がったのと、襟首を掴まれた身体がスツールを飛ばしてカウンタの壁面に叩きつけられたのは。
 銀色の光が薄闇の室内にラインを引いた。計算した動きではなかった。足が床を蹴るのと同時に腕が動いた。軽い身体を左腕一本で机の上から掬い上げ、勢いのままにカウンタ壁面に叩きつける。肩のひねりを殺さずに右手をその胸に叩き込む。
 −−寸前で我に返った。
 シャツに第二間接が微かに触れた所でこぶしを止める。左腕の先、正面に押さえ込んだ男の身体があった。引き倒された格好の肩の上に、街の光が跳ね返る。止めを刺すべき男の顔を見る。その顔に浮かんでいるのは、泣きそうな、頼りない表情だった。
 「……っは」
 片腕で襟首を掴んで押し付けたまま、冬馬は止まった。いつから呑み込んだまだったのか、忘れていた呼吸が喘ぎとなって口許から零れ出る。暖房も入っていなかった店内に呼気が白い文様を描く。
 一撃を寸前で思いとどまった手の甲に、長沢の鼓動を感じた。自分を追い詰めた男の体温と鼓動を感じた。跳ね上った鼓動は、自分のものと全く同じだった。不意に苦笑が零れた。
 「……参った」
 襟首を掴んだ手を心持ち緩める。指が白くなるほど握り締めていた手は、長沢の呼吸を塞いだろう。恐怖なのか驚愕なのか、泣き出しそうな表情のまま凍りついている長沢は、ゆっくりとそれに合わせて息を吐く。
 一瞬、いや、もっと長い瞬間、憎いと思った男だった。
 情け容赦なく頭の奥に迄踏み込み、フィールドの端まで追い詰めた男だった。排除しようと思ったのに、目の前に屑折れる男の表情は、冬馬の身体を疼かせるに十分蟲惑的だった。
 「俺はお前を見くびっていた、啓輔。ちっぽけなCAFEの店長に過ぎないと、甘く見ていた。さっきの言葉を取り消す。お前は確かに一人では自分の身を守る力を持たない男だ。だが、お前の力を求める人間が居ればそんなのは問題じゃない。強者がお前の力を欲しいと思えば、強者の力はお前の力になる。お前はそれが出来る男だよ。お前は……
 凄いよ啓輔。敵に回したくない。特別な力を持ってる。最高のネゴシエーターになれる。俺は今、心からお前をおっかないと思ってる。」
 乱暴に掴んだ所為で乱れた襟元を直してやる。既に全ての障害は払われたと言うのに、泣きそうな表情は変わらない。青年は苦笑交じりに、凍りついたままの男の頬に掌を這わせた。柔らかい髭の感触が指先に絡んで、本能に響いた。
 「言うだけ言って、俺を追い詰めておいて、そんな顔をするな。……苛めたくなる」
 「マジか」
 不意に、咳き込むように吐き出された長沢の言葉の意味が分からず、冬馬はその顔を覗き込む。泣きそうな表情と見えたのは、恐怖に歪んで引き攣った所為だと思っていた。臨戦状態になった肉食獣を前に、すくんでしまったのだと理解していた。唐突に壁に叩きつけられれば、それも無理はない。しかし、反応が少々妙だった。
 恐怖に見開かれていたと見えた両目に、涙が湧き上がる。長沢本人がそれに驚いて両目を覆う。冬馬は当惑した。
 「じ、自分で言っていて驚いた。マジか、それは。
 俺に特別な力なんか有る訳無いだろう。今のは全部はったりだ。最初にある程度大きな花火を上げて相手を驚かせておけば、はったりは出来る物なんだ。後は適度な知識と、それを使いこなす度胸。昔取った杵柄だ。今のは皆、お前さんの反応を見ながら、そうじゃないかと思える方に設問を曲げただけだ。だってのに、こんな金脈あてちまうと思わなかった。」
 話が見えなかった。はったりだと言っても、それが戦略的に優れていた事に違いはない。金脈を掘り当てたいから行っていたはったりの筈だし、掘り当てたのなら、喜べばいい。泣く意味は全く無いだろう。
 冬馬の当惑を他所に、長沢は言い募る。はっきりしていた発音が、あっという間に鼻声になった。
 「今の話が本当なら、お前、実の父親を慕って日本に来たんじゃないか。ビジネスなんて、とんでもない。お前はただの子供で、親を求めただけだ。なのに、何だよ。
 お前にこんな事させてるの、そいつじゃないか。そんなの、無いだろ。あんまりだろ。…っだってお前、お母さんそんなんで、殺されて、どう考えても身内は一つだろ。父ちゃんの方だけだろ。お前、普通に行ったらお坊ちゃんの三世なのに……それを、だって……そんなんあんまり………」
 たった今まで、饒舌に冬馬を導き、追い詰めた男が息を呑んで黙り込む。引き倒された格好を僅かに直し、それでも立ち上がらずに俯いて胡坐をかく。鼻先から下を手で覆って俯いたまま動けないのは、涙が零れないように必死で努力しているからだ。冬馬は驚いた。
 ゲリラの体験話は、日本では稀有かもしれない。母親の死は万人の同情を買うかもしれない。溢れた死も、それを潜り抜けて辿り着いた今も同情されるかもしれぬ。そして、冬馬の内に秘めた慕情を、もし読み取れる人間が居たら、その人間も痛みを味わうかもしれない。もし、いたら、だ。そんな人間がペルーに居る訳が無い。世界に居る訳がない。ましてや。
 平和に慣れきった日本なんぞには。
 俯いたまま動かぬ頼りない身体を見つめる。暖房を入れていない室内で、俯いた口許から立ち上る生の証拠を眺める。ゲリラには向かぬ細い肩を、冬馬は自分のハーフコートで包み込んだ。床に座り込んだままの長沢の横に腰掛け、そのままぬくもりを分け合う。
 当惑していた。ペルーのゲリラは、平和な日本の片隅で、対処できない思いにただ、当惑していた。
 「妙だな。絶対立場が逆の筈だ。なぁ啓輔、お前の理屈で行けば、お前が俺を慰めるべきじゃないか。なぁ。
 ……泣くなよ、啓輔。」
 

 
 「完徹なんですか、マスター」
 欠伸をかみ殺しながら軽く相槌を打つ。昔は三日くらいの徹夜、なんて事無かったんだけどねぇと呟くと看板娘から何故徹夜をしたのかと聞かれた。
 昨夜で、その類の脳は使い尽くした。思わせぶりな言い回しも、相手の反応を見て自在に方針転換するはったりも、全て昨夜のうちに使い尽くした。言い訳の一つも出ずに何となく、と答えると、我が意を得たりと言わんばかりの笑みが目の前に広がった。
 「分かった! うふふん、マスター、嘘ついても女の勘は騙せませんよ。一人じゃなかったでしょ昨夜」
 少しばかりどきりとする。確かに一人ではなかった。日頃使わぬ脳をフル回転させての舌戦だ。挙句、どうにも最近ゆるい涙腺の所為で目に充血が残り、完徹を気取られると言うおまけ付きだ。
 自らも成人したばかりの娘の父親である長沢は、最近、殊、子供の事となると涙腺が緩い。特にけなげな子供の慕情など聞かされてしまうと、どうにも歯止めが利かない。昨夜の冬馬についてもまるっきりそうだった。思わず我が娘を想像した。娘が誘拐されて逃げ出して、とそこまで考えたら、あとはもう駄目だった。
 赤いままの目を擦る。弱い上に情けないと思われたに違いない。あのケダモノに。
 「ほら、考えちゃって。分かりましたよ私。彼女出来たんでしょ、マスター。昨夜、彼女と一晩中いちゃいちゃしてたんでしょ。だから完徹なんでしょ!」
 「違います」
 それだけは絶対に。
 

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