□ SOMETHING CAFE □
■ SOMETHING CAFE ■

 
 

 こんな筈じゃなかった、などと言うのが、使い古された言いまわしだとは良く分かっている。
 だが、現在の長沢の心境をこれ以上的確に表している言葉は無い。まったく、こんな筈ではなかったのだ。
 確かに、公安警察と知り合いになりたいと、かつて思った。情報を仕入れる「ソース」として、公安警察の一人と知り合いになりたいと思ったのだ。だがそれは着かず離れず、お互いに都合の良い距離を保てる間柄で無くてはならなかった。互いの関係の基本は金と利益。あくまでも利潤を基として成り立つ、冷徹な関係で無くてはならない。あるいは。
 完璧にこちらが優位に立ち、相手に気取られぬように相手の自尊心をくすぐり、操って、情報を引き出せる関係。相手の心を奪い、依存させて、相手から情報を貢いで来る関係にならねばならない。成功するルートは、必ずこの二つのどちらかだ。どちらかで無ければ無理なのだ。もし、少しでもこのルートから外れてしまえば。
 決裂だ。命取りになる。
 熱い唇の感触を楽しむ。厚めの唇は柔らかくて、大きく包み込まれるのが心地良い。口の中に差し入れられる舌に自分から絡みつく。微かに甘いのは、どちらの口の所為か分からない。
 だから。楢岡が公安と知った時、このソースは使えぬと思ったのだ。
 特別な興味は無かったとしても、多くの事を知り過ぎていた。その男の趣味も、心根の優しい、楽しい男で有る事も、可愛らしい恋人の事も、カタブツの友人も、全てを。知り過ぎていた。
 それだけではない。予想外に楢岡が優秀で、長沢の手には負えぬと知ったから諦めたのだ。常に優位に立てない相手を使いこなすなど、不可能だ。いつかこの男の慧眼を恐れ、姑息に側を立ち回るのが自らの限界と知った。だから、その考えは捨てたのに。捨てていたのに。
 相手の方が踏み込んで来た。
 喫茶店の客と店主としての付き合いと納得していた長沢の懐に、強引に入り込んできたのは楢岡の方だ。そして。容易く阻止出来ると思っていた心の中まで、気付けば踏み込まれている。
 唇が口から頬にずらされ、そのまま首筋を辿って下ろされる。舌と唇で肌を味わいながら肩に辿り着く。首筋から咽喉のくぼみを辿って、鎖骨を舌でなぞる。長沢の身体の奥の快感が跳ね上がった。
 気持ち、良い。
 自分の感情は押さえ込めても、湧き上がる感覚はどうしようもない。
 反射的に背にしがみ付くと、耳許によせられた口から呼吸音が注ぎ込まれた。ぞくぞくと背筋が波打つ。荒くなる呼吸を楢岡の唇が捉えた。
 「はっ………はっ。ん。…は」
 「Kちゃん、抱いてい?」
 嘘のようだ。些細な動きと一欠けの言葉に、腕の中の細い身体が反応する。朱と熱に染まって行く。首筋を辿り、抱き寄せるだけで、ゆっくりと融けて行く。こんな感触は今までは無かった。これは。
 ただ、快感に酔うのではない、全身で迎え入れられているのだ。眼鏡の奥から合わされる瞳が既に半分朦朧としているのが、本能に突き刺さる。唇にむしゃぶりつくと、半開きの唇が、うん、と呟いた。
 唇を貪りあう。舌を絡め有って抱き合い、手足を絡めあう。唇で辿る輪郭の中の熱で潤んでいる瞳が愛おしい。この男のこんな表情が自分に向けられる日が来るとは、正直まだ信じ難い。
 「……楢岡く、…上。ここじゃ……駄目だから」
 言われて顔を離す。既に独力だけでは立てない長沢を抱き起こし、階段を上る。冷え切った二階に入ると、不案内で状況の分からぬ楢岡を置いて長沢がエアコンのスイッチを入れ、押入れを開けた。布団を引きずり出す無防備な背中が可笑しくて、布団を置くタイミングで後ろから抱き締めると、力の抜けた身体がそのまま布団の上に頽れた。
 裏返して頤を掴み、噛み付くようなキスをする。細い身体を乱暴に抱き寄せて組み敷く。何も、快感で弾けそうなのは長沢だけでは無い。
 エプロンの背中の紐を解き、そのままズボンに手をかける。長沢がベルトを外すのを待って引き下ろし、股間に手を這わせると、既に張り詰めていた物が掌の中でびくりと反応した。
 「あ、はっ」
 「Kちゃん、俺より早く行っちゃ駄目だぞ」
 スーツの上着のポケットからコンドームを引き抜き、そのままスーツの上下を放り投げる。寒さは気にならなかった。ただ勝手を知らぬ長沢の住居で、潤滑剤を探す余裕も時間も手段も無く、長沢を傷つけぬかと言う事が気になった。
 布団の上を転がしてうつ伏せにし、双丘を掌で割って口を押し入れる、布団に投げ出されていた身体がびくんと強張った。
 「ちょっ、楢岡くん、汚いって、それは……!」
 背を押さえ込んで口を密着させる。舌で濡れを押し込む。そのまま唾液を指で押し込む。抵抗していた身体が、低く喘ぎ出す。楢岡は唾液で濡らした指で後孔を辿りながら、頤に手を差し入れる。赤くなった頬がこちらを向いた。
 「Kちゃん、真っ赤。恥ずかしいんだ」
 いつもなら、当たり前だと噛み付く口からは、何も言葉が出なかった。いきなりそんな場所を口で解されて、驚かない人間は居ない。そう言う代わりに漏れるのは、甘えるような吐息だった。
 後孔を両手の指で解しながら、潤滑剤を纏ったゴムに包まれた己の物を押し付ける。ゆっくりと開かれていく場所に押し入れる。ぶるぶると長沢が震えた。
 「Kちゃん?」
 こんな筈じゃなかったのに。
 今、自分は全く当初とは違う形でこの男を求めている。ほんの数ヶ月前までは思いもよらぬ顛末だ。
 ただの常連の一人に過ぎぬ男だった。私立探偵、何でも屋。適当な口から出任せで自らの身分を隠していた刑事。つい最近まで確かに、身分を隠されても気にならない相手だったのだ。
 敢えて嘘を暴く必要性も感じなかったから、ばれた嘘を論った。コミュニケーションの一つとしてからかったに過ぎぬ。十把一絡げの客の一人だった筈だ。女好きで話題豊富で、楽しい常連。先代のお気に入り。それだけの要素で出来た男だったのに。いつから。
 触りたいと。触られたいと。そのぬくもりが欲しいと思うようになったのか。
 嘘つきの刑事。公安警察。今となっては、最も心を許してはならぬ相手だと言うのに。
 欲望が止められない。自らの全身が、この男を求めている。身体の戸口に押し付けられる愛を早く寄越せとわなないている。
 こんな筈じゃ、ない。
 「楢、岡君っ。んん、じら…すな……っも…、早く…!」
 動きに合わせて良く響く声が耳許に分かった、と呟いた。その声にさえ、ぞくぞくとした快感が背筋を這い登る。
 早く、早く。それが欲しい。明確な言葉は分からない。快感なのか、体なのか、もっとはっきりした名詞なのか。ただ一つ分かっているのは、目の前のこの男が欲しい物と、それは同じだと言う事だけだ。
 指をガイドにして、楢岡は自らを押し込んだ。押し付けられた硬い物が、長沢を割る。思わず男の背に腕を回した。
 どしん、身体の中央に重い衝撃が来た。どしん、どしんと、体重をかけて刺し込まれる。唾液と潤滑剤の所為でぬめる場所に、押し入られる。粘膜を掻き分け、深みへとはまり込んで行く、圧迫感と鈍い痛みの中で、自らの身体が歓喜していた。
 「ぅく、んっ……!」
 縋りついて来る身体を抱き締める。お互いにシャツを着たままの上半身を押し付け、唇を絡めあう。楢岡は、細いウエストから後ろへ回した腕で、長沢の裸の尻を掴み寄せる。振動ごとに粘膜を分け入り、自らを押し入れる。包み込む肉の壁が、拘りながら開いていく。蠕動するようににじり動く。
 「んん、う、……あ…っ」
 「キツイよKちゃん、イッちゃう。緩めて」
 「無理っ……ん、んぅっ…っ!」
 唇にむしゃぶりつく。鼻にかじりつく。両手で掴み分けた双丘の中央に刺し入れた物を浅く動かす。大きく抜いて、先程より少しだけ奥まで刺し入れる。開かれ始めた場所に粘液質の音が立ち始める。ワザとそれを聞かせるように、その場で細かく出し入れをすると、長沢が首を振った。
 刺し入れる。引き抜く。もう少し奥へ刺し入れる。徐々に動きを大きくして、狭い場所を蹂躙する。両手で掴んで開かせ、閉じられぬ場所に突き入れる。奥まで辿り着いたのは思うより直ぐだった。突き入れて、最後に捻じり込む。長沢が小さく悲鳴を上げた。
 「Kちゃん…」
 凡てを呑みこんだ身体が、腕の中で時折びくびくと震えていた。急いてはいけない。辿り着いた場所で楢岡は深呼吸した。交わりに慣れ切った身体ではないのだ。ゆっくりと自らの身体に馴染ませる。
 大きく開かれた両脚の間から顔を見下ろすと、今迄閉じられていた瞼がゆっくりと開いた。眼鏡を外してやるべきだったかもしれない。上目遣いにこちらを伺って来る仕種が、これでは余りにいつも通りだ。
 いつも通りで、逆に息を呑んだ。
 上気した頬の上の瞳に映っているのは快感だ。いつもの冷静な瞳はそこに無く、快感に潤んだ両の瞳に見上げられる。こんな表情は見た事が無い。実感する。
 これは俺の物だ。俺の物になったのだ。やっと。
 尻を掴んだ手に力をこめて、腰をひねる。長沢の中を、自らの欲望でかき回す。上目遣いの双眸がぎゅっと閉じられた。
 「んん……っ!!」
 「動くよ」
 言うが早いか、注挿を始める。腰を引き抜いて、最奥まで貫く。拒むように縋るように閉じようとする場所で前後動を始める。自らの快感が相手の快感とリンクしているのを実感して掻き乱す。狭い場所を掻き分ける。ぐちゅぐちゅと淫猥な音が響き出す中で、長沢が脚を楢岡の背に絡み付けた。
 「んあっ、んう、そこ、う」
 揺さぶられる。快感が突き入れられる。粘液質の音と共に引き抜かれて、奥まで突き入れられる。転がされる。双丘を捕まれて、どうしようもない部分に叩き込まれる。身体の奥底に燻っていた快感に火がつく。翻弄される。熱い欲望が身体の中の深い部分をかき回した。
 「んあ"、気持ち、い……あ。楢っ……ン…んあ!」
 「ん」
 揺すりながら、耳許に唇を寄せる。髭に包まれた顎を辿る。半開きになった瞳が楢岡に縋りついた。
 「………もっ、と……」
 「うん」
 捻り寄せる。互いの呼吸の中で快感を探す。熱い襞にこすりつける。その場所に抉り込む。細い身体を押さえつけ、大きく開かせた脚の間に、凶器を突き動かす。悲鳴を上げる部分を開かせ、火傷しそうな部分ににゴリゴリと擦りながら揺さぶる。腕の下の身体が身をよじった。
 「んあ、だ、駄目っ……イク、イ……っ」
 長沢の陰茎を掴んで一際深く刺し入れる。
 「んあ!」
 非難するような瞳を向けられたまま、突き動かす。ねじ込む。刺し込む。奥まで叩きつけ、叩き入れて手を離す。
 「あっ、ァ、ああぁあ"……!」
 飛沫が弾けた。内側と外側で快感に弾け飛ぶ。
 身体の中に注ぎ込まれる震えすら、自らの快感を高める刺激になるのだと、長沢は初めて知った。意思に関係なく波打つ身体に意識を飲み込まれる。ぼやけていく感覚の中で、快感だけがしつこく何度も何度も意識を揺り起こしていた。
 
 
 痺れるような快感の後、言葉も交わさずにただ横たわる。
 余りにも上手く行き過ぎて現実が信じ難い楢岡と、予想外の自らの行動に打ちのめされている長沢は、何も言わずに身を浸す快感が薄れるのを待った。
 荒い息が鎮まるまで、鼻面を寄せたまま動かない。相手の呼吸が直ぐ側で安らいで行くのは実に平和だ。築何年か分からぬ日本建築の一室が、さながら天国になる。そう考えて楢岡は苦笑した。
 いい歳をしてこんな思考は滑稽だが、現実にそう感じている自分の間抜けさは、実はちょっと好きなのだ。
 窓際に楢岡と向き合う形で寝ている長沢の表情は、暗い部屋の中で街の光に逆光になっていて良く分からない。取り敢えず使用済みのゴムを側のゴミバコに放り入れて振り返ると、長沢の頬に向いの通りの車のライトが撥ねた。赤くなった両の瞳が、上目遣いにこちらを睨んでいた。
 「ご機嫌ナナメ?」
 どんな表情でも、今は愛おしさしか感じない。頬を指でなぞりながら尋ねると、長沢はゆっくり首を振った。やや暫く逡巡してからにじり寄り、胸元に顔を埋める。
 楢岡としては嬉しい限りだが、長沢は決まりが悪かったのか、接する場所を顔から頭に微調整する。しぐさが初々しいやら、たどたどしいやらで可笑しい。色々慣れないのはお互い様だ。
 「君をぬか喜びさせたくないんで、言っとく。その……俺が赤くなってた訳だけど、君の勘違いだから」
 ほほう。楢岡が面白そうに言う。
 「旅行からこっち、俺はずっとおかしくて、身体の中にこう……快感の記憶が有って、マズイやら決まり悪いやらで、君を見るとそれに直結したんだ。それで赤くなってただけで、君が好きで、だとか、ウブいとか可愛いとか言う気持ち悪い事じゃない。単につまり……SEXの余韻だから。誤解しないでくれよな」
 長沢が言い切るのと同時に、胸郭が笑いに揺れる。互いに上半身は纏ったままの格好だから、真正面から睨んでも違和感は無かった。
 「言えば言うほどKちゃん総崩れだぞ。クールなイメージ雲散霧消。あんた滅茶苦茶可愛い人だわ。覚悟決めなさいよそろそろ」
 「あのなぁ…!」
 「何?気持ち良かったの思い出して赤くなったから?またやりたいと思って赤くなったから?SEXと俺が直結して赤くなったから?だから俺を好きって言うのは誤解だって?通らないでしょそんな理屈」
 言葉を呑む。言われてみればその通りだ。SEXの快感は生物の本能に直結する部分で、それが恋心と無縁では無い事くらい、長沢だとて知っている。無縁どころか。これがきっかけになる場合など、世間にはザラだ。数え切れない。
 「そ。身体から始まる恋愛。世の中には五万と有るよ。俺だって最初にそう言ったじゃない。それで充分。てか望む所?俺とSEXが直結って、むしろ光栄だね。たっくさん気持ち良くさせて、うんと俺の事好きにさせてやるから覚悟しなさい」
 言われる通り、総崩れである。楢岡の言葉に一言もなかった。納得すらしてしまった。悔しい事この上ないのだが、反論が出来なくて睨みつける。楢岡の腕が絡みついた。
 「あーもう可愛い。可愛いわこの親父は。どうしてくれようか、もう一回ヤるか」
 「ヤらねぇよ! 放せ公安警察!!」
 振り解いて布団から抜け出す。抜け殻になっているジーンズを掴み、散らかっているスーツの上下を引っつかんでキッチンに逃げる。楽しげに笑っている男に背を向け、ジーンズに適当に足を突っ込んだ。下着もろとも脱いだので、少々てこずったが、元々緩めの衣服を好むのが幸いして何とか格好がつく。
 楢岡のスーツを皺にならぬように椅子の背にかける。ズボンをかけ、その上に上着を、と思った所でポケットに詰め込んだ封筒に気付いた。普通の角6型封筒を二つ折りにしたもので、厚みは大してない。手紙として出すにしては、封筒自体が事務用の物で、しかも幾度か使われたようで擦り切れたり汚れたりしている。しばし悩み、それを引き抜いた。
 「楢岡くん、スーツのポケットのこれ何?封筒の奴」
 ああ、と布団に寝転がったままの楢岡が言う。
 「例の、酒井先生が言ってた栗東大学での信者勧誘イベントの写真。手に入ったんで持って来た。確かに美也ちゃん写ってるから。一応見てよ、Kちゃんももう関係者だからさ」
 封筒の中身を掌に落す。出てきた写真はキャビネ版のカラーだった。一目でプリンターで印刷した物と分かる作りだ。警視庁写真部も、今や完全にデジタルなのだなと、妙な所に感心して写真をめくった。
 「美也ちゃんだよな、それ、Kちゃん。………Kちゃん?」
 
 二枚の写真を見つめたまま、長沢は固まっていた。確かに確信はしていたのだ。していたのだが。映像で確認して、身動きが取れなかった。
 間違いない。幽霊は秋津の実働隊だ。
 恐らくは殉徒総会の奥深く、誰もが目にして気づかぬ所に、既に潜り込んでいるのだ。そして今。
 幽霊を動かす為の、表の陽動部隊が動き出したのだ。
 封筒には五枚の写真が入っていた。いずれも、キャンパスの講堂の戸口を映し出して居る写真だった。
 観音開きに開け放たれたドア、並べられているカートと、その上のダンボール。戸口には何人もの男女が並び、講堂の中へ誘導している。戸口のロング。そこから寄ったショット。華やかな若い男女の案内員の中に美也がいた。
 きっちりと化粧をし、大きな胸を強調した装いで微笑む彼女が居た。以前の彼女とはイメージが違う為に、注視せねば見逃したかも知れぬ。だが、長沢が動揺した理由はそれではなかった。
 講堂に飲み込まれていく人々の群れ。その中に。
 長沢の視線を奪った、小さな点があったのだ。
 明るい外とのコントラストで、暗く沈む講堂の奥に、見慣れた後ろ姿が居た。
 慌てて写真を繰った。五枚中二枚に、その人影は映っていた。間違いない。しかし恐らくは、見慣れた人間にしか分かるまい。――俺にしか、分かるまい。
 講堂の戸口奥、周囲の視線を集めている長身は、見慣れぬ白い上着とくすんだ赤のボトムスを身に着けていた。写真の所為か、髪の色も少々奇妙だ。だがその肩のライン、姿勢、頭の形は明らかだ。近視で世間を見るより、エッヂのクリアな写真では見間違いは無い。
 ―― 冬馬だ。
 ここにいる。
 間違いない。秋津の次のターゲットは殉徒総会。消すべきは。
 「―― Kちゃん?」
 教祖、里中 汰作。或いは公正党のすべて。
 間違いない。
 

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