午前4時、バー兼ホストクラブ「キッド」……今はもう雇われ店長である穂邑 霧人も ゴトッ……静まり返った店内の中で何か物音がした。 「……なんだ?」 蔵馬は物音のあった方へと歩みを寄せた。 「なんだ、亮か…… そこにいたのは「キッド」のNo.1ホストの滝村 亮だった。 「なんだ、オッサン起きちまったのか…… その言葉が終わるや否やシャーンという包丁がすれる音がし、 (店長のパトロンが三人も殺害されたのは、亮の仕業だったのか……) 午前7時……穂邑は家で寝ていた。 (沙門さんかも!?) などと思いながら、勢い良くドアを開けると、そこにいたのは、 「なんだ……亮か。ぼくに何か用?」 「せっかく会いに来てやったのに、なんだとはなんだよ。 そう言い、勢い良く部屋の中へ入っていった。 「で、どうしたの、亮?」 「俺さ……店長の事好きになったみたい……」 そう言って亮は穂邑を押し倒した。 「ちょっ、ちょっと亮!!冗談はよせよ……あっ……やめっ…… 急に体が軽くなり、穂邑が目を開けると、そこには包丁を振り下ろす寸前の亮がいた。 午後1時……穂邑が住んでいる部屋の前に一人の男がいた。 「おーい、ボウヤいねえのか?」 チャイムを一度鳴らした後、何度か扉を叩いた。 -首- それは確かにこの部屋の主の首だった。 「誰が……」 声にもならない声でつぶやいた。 「なぁ、あんた、俺とSEXしねぇ?」 「てめえか!!」
「ケッ……ドイツもコイツも店長、店長か……」 その部屋には生きている人間は一人しかいなかった。 「あとは、李 朝民とパトロン二人か……」 亮は嫉妬していたのだ。 |
……何、俺、気違い連続殺人犯かよ? こっちの楽しみは俺は分かんねえな〜〜〜。 | ||||
ほほう。じゃやっぱり眼鏡君(仁木の事)の様にどこぞの男にハメられたりハメたりの方が宜しいですか、亮クン。 | ||||
ババアは慎みがねーからその発言だろーが。つーかあんた、すっかり毒されたよな。昔はそう言う発想無かったんじゃねーのかよ。 | ||||
(青二才ホストに口で負けてなるもんか!) そーなの、すっかり毒されちゃってさぁあ。今じゃ、あんたを穂邑と絡ませようか、蔵馬と絡ませようか、はたまた光とヤらせちゃおっかな〜〜、と楽しい日々よ。 | ||||
そ、それは……どれも止めろ……!! | ||||
(内心滅茶苦茶亮に同意) | ||||
評価点(10点満点) | A/T酷点:7 | 亮怒点:9 |