NIGHT BLOOD Story

新宿歌舞伎町。頬に貰った痛烈な一撃と共に、滝村 亮は女と別れた。
その脇で自分と同じように頬を叩かれている男を見ると、叩いた主も……男? 好奇心で後を付いて行った亮を迎えたのは、「KID」と言う名のホストクラブ兼バーだった。

初期読み切り版(1-4夜) 月刊連載版(5-24夜)

第25夜
完全無欠 1 本格的にヘルプ卒業。Mr完全無欠の手の下を卒業。燦然たる未来が用意されてる………筈だったのに、何だよこの展開はよぉ!
昨日の友は今日の敵かよ、クソ先輩。俺の食い扶持潰すだけじゃ飽きたらず、同僚の女までかっさらって、そんな奴だったのかよあんた!?

コボレ話 

第26夜
完全無欠 2 殴った。腹立ったから。それで全然良ーじゃねェか。だってそうだろ、悪いのはヤローだろ。
…だっつーのに何だよその反応!―――この、何とも気に入らねェ後味はよ!!
呼び出されて、説教でもねェ説教食らってこちとら………え。そう言うコト。……ああ、そう言う………ごめ悪ィ!! ちょっと俺謝ってくるわ!!

コボレ話 

第27夜
はじめの一歩 正月。いや、一月一日の元旦でなくて、旧正月。ソルラルって言うんだってよ。
大基さんが旧正月のパーティに誘ってくれて、俺はご機嫌。見た事ねーよーな飯のオンパレードだし、これがなかなか美味ェのよ。ちょっとばかり作法とか有るみてーだけど、気にしなきゃどうって事無ェ。もー万々歳よ。………ヤローさえ居なきゃな…。

コボレ話 

第28夜
波紋 損害賠償金払えと言われました。しかも馬鹿みてーにボー大な金額!!!!
ふざけんなっつの俺が壊したんかよ! 元々は手前ェの子分の馬鹿が突っかかってこーゆーコトに……あーあ、ヤクザにも突っかかってるよあの馬鹿。
言っとくが手前ェが俺を巻き込んだんだからな!! 滅茶苦茶ウゼーお前!!

コボレ話 

第29夜
街の法則 1 新宿は別にヤクザのものじゃねぇ。とーぜん、道は天下の往来。街も俺もてんで自由。誰に断らなきゃいけねぇってモンでもねーだろう。
だっつーのに、ウゼェ奴がまとわりついて、訳分からねぇ理屈をこねる。うるせー、お前!!
……げっ。何で沙門が出てくんだ!?

コボレ話 

第30夜
街の法則 2 覚悟なんか出来てませんよ。俺だって痛い目に遭うのは嫌なこった。でも、連れ込まれた物はしゃあねぇだろう。
何で俺を無視して、沙門と店長が俺の始末を決めてる訳? すっげー納得できねーぞ!!

コボレ話休み

第31夜
街の法則 3 新宿は恐い街だから良い子にしてろなんて言う、オトナの説明には聞く耳持たねー。意味もねーし価値もねー。俺の生きる街に恐いも何もあるか、ウラもオモテも有るかよ。
だが一つ覚えた。俺が生きて行くこの街には出口は二つ有るってこと。
王座への出口と……道のねー出口だ。

コボレ話 

第32夜
Happy Birthday
       前編
お――!! やっとKIDにも出来たのかよ、写真付き順位表!これが無いとどうもホストクラブって感じじゃないよなぁ。
俺の誕生日に合わせて作ったから、さっさと写真を出せと店長がうるさい。……そだ。キイチに連絡しょ。あいつらに会うのもホント久しぶり。こんな機会でもねーと会えねぇもんな。

コボレ話 

第33夜
Happy Birthday
       後編
そりゃ人間なんて変わるだろ。今の俺には俺のやりてぇ事があって、そいつはお前が何て言おうが譲れねー。俺をクソ野郎扱いするテメーは一体何なんだ!? 金輪際テメーラとは関係ねーよ、これで良いんだろが、あァ!?
……こんな筈じゃ無かったんだ。ハッピバースディ俺、―― ありがとなみんな。

コボレ話 

第34夜
頑張れ いつまでも仲良しのままいられる訳なんざねぇだろ。お前も俺も、…そうだキーだって、自分の道歩いて行かなきゃなんねぇ。そう言うモンだろ。でも。
うぜぇよ葵、てめーにゃ関係ねぇ!! 俺がどうだろうが――って何でお前がそんなモン持ってやがんだ、おい!?

第35夜
成長 俺様ももういっぱしのホスト。順位だってとうに諸先輩方に負けちゃいねぇし、お得意の数だってひけを取らねぇ……、まぁ確かに店長の言う通り売りかけは多いけどな!
でも、売りかけ回収に最強の手みっけ。その名も「補てん」。激太客に借金を補てんして貰うって訳。深雪ちゃんにペンタプレス社長に……え、社長何を怒ってんのさ?

第36夜
ポリシー 人が気持ちよく寝てるっつーのに、借金返せとサランの喧嘩馬鹿がやって来やがった。
大体、最初からこいつ、俺に反感むき出しで気に入らねーんだよ。無断で部屋に入るな、俺の物食うな!!、図々しいんだよお前!!
でも、思ったよりこいつ、色々考えているんでやんの。ふぅん、そうか……そうなのか。

第37夜
世間には男と女しかいねぇじゃねーか。俺は男に生まれて女が好きだ。女に格好良いと思われてーし惚れられてー。そう思ってるのって普通だろ。
その普通の事が普通に出来なくなっちまったら、何の為に生きてんだ俺、俺って何なんだ。
考えて見りゃ、俺は俺で、俺以外の物になれる訳なんてねーってのに。

第38夜
それぞれの孤独 何だか知らねーけど、雑用まで俺に手伝わせやがるサラン。納得できねーが、痛いトコ握られてんのも確かで突っぱねらんねぇ。
あ、飯食わせてくれんの? サンキュ。まともに話すと話分かる奴じゃんお前。おまけにこの天然系の美人!! 何だ、何だ何だ?

コボレ話 

第39夜
It's BIGINNING お〜〜〜〜久しぶり〜〜〜京右子さん!!
デッケー風俗ビルのオーナーで、金持ってる女ボス。この人が俺に着いてくれりゃ、万々歳の激太の客!俺に惚れてるみてーだし、こりゃゲッツてなモンだぜ!!
って訳でご奉仕…ん〜〜、カウンタの妙な客も気になるけど?

コボレ話 

第40夜
The KILLER KIDの斜め前にホストクラブが開店しやがった。名前は「KILLER」殺し屋だとブッこきやがる。
つーか経営アテナ母胎だって? えーマジ!? 京右子さんオーナーってそれマジかよ!!??
大箱相手の小箱のKIDってマジで勝ち目あんの、何で落ちついてんだよ店長!?

コボレ話 

第41夜
The KILLER 2 むかつく。マジむかつく。マトモに当たりゃ勝ち目無い!?ホストやめて故郷帰るゥ!?
おー、やめたきゃやめろ。俺ぁ堂々とKID代表してKILLERの祝いに行ったらぁ!! 客として行ってやりゃあ文句はねぇだろうが、入れろよ、どれ程のモンか見せてみやがれってんだ!

コボレ話 

第42夜
表と裏 幾らタンカ切ったってよ。所詮世の中デカイ奴にはかなわねぇ。さてどうすっかと思った先に、縁ってのは落ちてるモンだ。俺の拾った縁の名は、山崎孝太。
なぁなぁ、KIDの酒屋連れてけって、顔繋いでくれって。何なに、この子と可愛い奥さんは?

コボレ話 

第43夜
仲間 目の前は真っ赤だ。頭は熱くて硬くて石みてーで、身体はチッとも言う事聞きゃしねぇ。
どけ。邪魔だ、奴ら全員ぶっ殺す。兎に角ブチ殺す!! 理由? 理由は、俺の…。
どけ。行くんだ。守りてーんだ。ここを、こいつらを。俺の、俺のたった一つの………

コボレ話 

第44夜
勝敗 結局俺一人が馬鹿見た格好じゃねぇかよ。KIDにとって必要なのは、客でも金でもねぇ。人と格と……ああ、面倒くせぇ
別に何も文句はねーや。ま、何つの?めでたしめでたし、か。

第45夜
秘密 1 良い季節になってまいりました!! 海、山、湖、川!自然が俺を呼んでるぜ!!
 でもその前に働かねーと元手がねー。取りますよ指名、回収すっぜ売りかけ……何だ冷血漢店長!? パトロンとモメて泣きべそか、キショォ!!

第46夜
秘密 2 先輩達の指令で店長のお守り。まぁ、お守りするからには楽しまねぇと損だから金は店長持ち。飯食って遊んで、買い物つき合えよ。
らしくねぇ店長も見物だとおもってたが、最後のは頂けねぇ、しかもあんた今、何つった!?

第47夜
秘密 3 まあ、何つーの?あんたの言う事もまぁ分かるけど、てんで素っトボケてら。
KIDはあんたの城で、従業員は財産なんだろうが。それをこの済ましたガキが分かってねー事ブチこきやがる。うるせーうるせー、それがどうした!!

第48夜
Good Luck 別にホストになんかなりてぇと思った事はねぇ。金で結ばれる世界に本当の男なんかいる訳もねー。綺麗事も理想も何にも有りゃしねぇさ。でも。
あんたらがいた。俺はここで生きて行く事に決めたんだ。行くからには頂上までな!

コボレ話 


 
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